「EV・pHVタウン」について

ごあいさつ

初めまして、いつも記事を投稿している代表の八重樫武久にかわりまして、今回は八重樫尚史(なおふみ)が記事を投稿させていただきます。苗字が一緒なのでお分かりかと思いますが武久の息子で、この会社の創立時からHPの管理等の雑多なお手伝いを行っています。これからは僕、尚史も父のようなエンジニアの視点ではない一般のユーザー目線から次世代車などのニュースや様々な事柄について書いていこうかと思いますので、よろしくお付き合いお願いいたします。

我々㈱コーディアは、フランスのストラスブールで行われているPHVの実証試験に技術コンサルタントとして携わっています。「なぜわざわざフランスで?」と思われるかもしれません。それにはしっかりと理由(我々の都合だけではない理由)があるのですが、これについてはまた後日に別に紹介する記事を書くつもりです。

さて、日本でも我々が直接たずさわっているものではありませんが、次世代自動車に関する取り組みがあるので、今日はそれを紹介したいと思います。それが表題の「EV・pHVタウン」です。

「EV・pHVタウン」(もしくは「EV・pHVタウン構想」)とは

「EV・pHVタウン」は、経済産業省の主導で電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド自動車(pHV)の普及を目的とし、日本国内で充電インフラ等を含めた環境整備を行うモデル地区を募集し、そこで地方公共団体や民間企業を含めて大規模実証試験を行おうという取り組みです。

現在の進行状況はというと、モデル地域の募集は平成20年(2008年)に行われ、翌年の春にモデル地域8か所(広域実施地域として東京都と神奈川県、実施地域として青森県、新潟県、福井県、愛知県、京都府、長崎県)が選定されて、今年度からは実際に「EV・pHVタウン」に沿って実際の活動が開始されています。モデル地域内の方でしたら、街中で次世代車が走っているのを実際に見掛けたり、ガソリンスタンド等に設置された急速充電器や駐車場に充電可能スペースが設置されているのに気づいたりしているかもしれません。

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横浜のプラグインステラレンタカー

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急速充電器

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チャージ場所標識

ざっくりと解説

ああ、なんか政府広報っぽくなってしまいました、ここからはちょっと文体も変えて正直に書きますね。で、率直に書くんですが、僕はもちろんこういったもの知っていて当然なんですけど、「EV・pHVタウン」ってのが行われているのを関係各所を除いてどれくらいの人が知ってるのでしょうか?特にモデル地域に住んでいる人で。なんたって広域実施地域が東京と神奈川ですから、対象人口はめちゃくちゃ多いんですけども。

まぁ、もちろん次世代車に対する理解を深めるもしくは啓蒙するのというのが「EV・pHVタウン」の目的でもあるので、これからそれを行っていくことではなるかとは思いますけども、メディア等で次世代車が華々しく取り上げられているのに比べて、その次世代車が実際の社会の中で使用され直にそれに触れることのできるこのような取り組みが取り上げられる機会が、あくまで僕の主観ですが少ないような気がします。

例えば地域は限られますが箱根などでは、土日限定とはいえEVをレンタカーとして借りることができます。僕も今年の3月に横浜でプラグインステラを半日借りて乗ってみたのですが、単なるメディアの情報だけではなく実際の経験としてそれに触れることができるというのは、間違いなく有益なことだと実感しました。リンクを見て頂けば分かりますがお値段も決して高くないので、休日のちょっとした未来体験としても面白いですよ。(できれば半日以上借りるのをお勧めします。理由は敢えてここでは書きませんが。)

さてそんな「EV・pHVタウン」ですが、つい先日の8月4日に経済産業省から「第一期EV・PHVタウンベストプラクティス集」なる資料が公表されました。中身はそれぞれのモデル地域の取り組みの紹介ですね。それぞれのモデル地域はかなり真面目に取り組んでいますので、決して見る価値のないものではありません。(ちょっと読みづらいし、小分けにPDFを分けるのは勘弁してほしいですけど)ちょっと天邪鬼な僕などは、透けてくるそれぞれの本音などを見たり類推したりして楽しみました。

さぁこれで「EV・pHVタウン」というのが、「いままさに行われている」というのがお分かり頂けたかと思います。ここで強調しておきたいというのが上のカッコ内(ああ、もちろんEV(略)じゃない方ですよ)で、もうすでに次世代車はもうすぐそこまで来ているということです。

最後に

「もうそんなに近づいているんだ、楽しみだな」と感じられましたか?でしたら、さっき書いた「ちょっと天邪鬼」な僕からの意見を少し聞いていただけませんかね?先ほどの「第一期EV・PHVタウンベストプラクティス集」をよく読んで、いや「EV・pHVタウン」のどの発表でも読んでもらえればわかることなのですが、一貫して訴えられていることは「EV・PHV」の普及には『インフラの整備』が不可欠で、それを含めてその普及を推進するためにこの「EV・pHVタウン」が行われているということです。

その上で、ちょっとでも、この『インフラ整備』『誰の手によって』『どのようなお金を使って』『誰の為に』行われるべきなのかを少しでも考えて頂ければ幸いです。